Mortorcycleのページ                         Update '09.4.14
YAMAHA GR80 シングルシート

'08.6.11 20792km 原付二種(乙)登録
初年度登録より30年を経て25810km走行したGR50、今年になって以前より保管してあったGR80の72ccエンジンに載せ替えて改めてGR80として再スタートすることになった。
車体はいままでのGR50のままなので一旦廃車として、続いてエンジン載せ替えによる改造申請をして改めて原付二種(乙)登録を済ませた。
このエンジンの以前の走行距離が20792kmであったので、新生GR80としてこの走行距離からのスタートとする。
★フロントフェンダーをリニューアル
★フロントタイヤ14インチ化
★タコメーターを取付ける
★GR50からGR80に/
エンジン載せ替え

★キャブレターの
オーバーフロー対策

★エアフィルタ
★72ccエンジンの再生整備

フロントフェンダーをリニューアル


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'08.9.27 21532.3km フロントフェンダー交換
フロントタイヤの14インチ化に伴いフェンダーとのクリアランスが大きくなってロードスポーツの見てくれとしては気に入らない。
予備で持っていたGR80のフェンダーを加工してもう少しスポーティな、ネオクラシックとでも言うか、そんなイメージで作ってみた。
取付けをもう1ピッチ下げてタイヤとのクリアランスも少なくした。
(フェンダーの加工はこちらをご覧下さい)
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フロントタイヤの14インチ化


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'08.9.5 21440.2km タイヤ交換
タイヤが前後とも交換の時期になったがフロント15インチタイヤの入手が困難になった為14インチ化とする事にした。
前後のハブ径、リム幅は同じものなので予備のリヤ用のリムをスポーク共にそっくりフロントハブに組み替えた。
タイヤは前がダンロップF107、後がD107でTT100パターンに似たものだが、今年('08)から製造中止になっている。
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電気式タコメーターを取付ける

'08.8.27 21332.0km
電気式タコメーター装備

詳しくはこちらをご覧ください。

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GR50からGR80に/エンジンの載せ替え


クランクケースは同一なので載せ替えに何の問題もない。
旧49ccエンジン(左)と新72ccエンジン(右)


長年の油泥がこびり付き塗装剥がれや錆も何カ所か発生、
この機会に錆、汚れ落しをして補修塗装をしておく。


タンク裏は発錆が目立つが今回は清掃のみ。
本当は防錆塗装をしておきたかった。


ポイントの点火タイミングとギャップ、締め付けや
燃料ホースの接続、クラッチワイヤの取り回しなど確認。


キャブとオイルポンプのスロットルワイヤを接続、
オイルホースは始動前にエア抜きしてから接続する。


エアクリーナーを取り付けて72ccエンジン搭載完了、
ギヤオイルはE.オイル10W-30を500cc給油。


原付二種のマークを前後フェンダーに貼付ける。
型を取ってカットシールで作った。


スピードメーターをGR80のものに交換した。
レッドゾーンが50km/h以上になって間違いなくGR80に。


エンジン載せ替え完了。外観的には見分けがつかない。

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エンジンがきれいになった以外は代わり映えしない。

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キャブレターのオーバーフロー対策

GR50もGR80も走行距離20000kmを超えたあたりからガソリンのオーバーフローによる排出が見られる様になった。
原因はニードルバルブの段付摩耗によるストップが不完全での漏れ流入と考えられる。
対策として新品の二ードルを入手出来ないので、少し荒っぽいやり方だがニードルバルブの穴径をニードル段付最大径部よりも大きくして接触位置を変えることで止める方法を試みた。


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加工はニードルバルブを取り外して真直度を確保する為に必ずボール盤で行う。
また真円でないと改善どころかかえって酷くなる可能性もあるので慎重に行う。
特にバリ取り(面取り)には注意が必要。
オリジナルの穴径はΦ1.4なので取り合えずΦ1.7でオーバーサイズに加工してみた。当然フロートレベルが変わってしまうので調整が必要。
使い始めて一ヶ月ほど経過で今の所漏れてはいないようだ。

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エアフィルタ

純正のエレメントは植毛タイプのものが使われているが経時変化でボロボロになってしまってもう使えないので、ディトナから出されているターボフィルタと言う汎用のスポンジタイプのものをカットして作ることにした。
カッターナイフを使って幅50mmで切断面を斜めにカットして両端をボンドで接着する。
円筒形になったスポンジに芯材のフレームを入れてスズメッキ銅線で軽く固定してズレ防止をしておく。



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72ccエンジンの再生整備


走行20792kmのエンジンユニットは錆びや油泥汚れが酷い。
クランケース以外は分解して必要な整備をする。


シリンダは泥まみれの赤錆状態、吸排気や掃気ポートの
カーボン付着も結構あるのでしっかりと手入れが必要。


ピストンはカーボンとタールの付着に焼けが少しあって、
リングはフリクションが渋くて少し固着気味だった。


リードバルブとオイルポンプは清掃と手による動作確認のみ、
キャブは全てのパーツを分解して清掃、エア吹きを行った。


フィンの間の錆び、汚れ落しは使えそうな工具や治具、♯240位のサンドペーパーやワイヤブラシなどを駆使して根気よく。


各ポートはカーボンの付着が結構あるので除去ついでに鋳造の余分なバリなどを取り除きながら研磨した。


シリンダ壁に傷などがなくてきれいで良かった。
必要箇所をマスキングしてスプレー耐熱塗料で塗装。


シリンダのガスケットは固着でダメになってしまったので、間に合わせでボール紙に型取りして切り抜いて作ったもの。


ヘッドはアルミ製で白い粉吹きと焼けの変色状態なので、これも真鍮ワイヤブラシと♯600位のサンドペーパーで磨く。


プラグホールの周りはカーボンの付着がある。
燃焼室は細かい傷も付けない様に注意して磨く。


ドライブスプロケットは摩耗で痩せているが今回はこのまま。
このあとポイントの手入れのためフライホイールを取り外す。


スタッドボルトは嫌気性ネジロックを塗布して締め付け。
ピストン、オイルポンプ、そのホースなどを取り付ける。


シリンダガスケットを取り付ける。リードバルブ、
ストッパーを曲げたりして損傷しないように注意。


シリンダ、シリンダヘッドを組み付けて、手入れしておいたポイントを取り付け、ギャップ調整、タイミングの確認。


キャブレターを取り付けてコンプリート完了。
クランクケースカバーは後でまた外すので仮止め。

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オイルポンプカバーも後で外すので仮止め。
ギヤオイルは給油せずに乾燥状態で保管。

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