Update 16.Apr.2019
送信スイッチ・マイク入力コントロールボックス
既設の
送信スイッチボックス
を改造する(1)
144/430MHzの無線機ヤエスFT-7900Hのマイクは付属の専用品でPTTスイッチがモーメンタリーなので送信中は手を離すことが出来ない。これを普通のスタンドマイクを使用出来てPTTオンをホールド(ロック)出来るようにしたいと思いこんなスイッチボックスを作ってみた。
基本的にはアイコム純正のSM-30と言うPTTスイッチ付のマイクを使い、標準プラグ用のジャックも取り付けて優先切替で普通の市販マイク(ダイナミックまたは外部電源不要の電源内蔵型エレクトリック・コンデンサマイク)も使える様にした。
HF無線機アイコムIC-7410の送信スイッチも同居するので切り替えてFT-7900HのPTTとしても使える様にした。この場合マイク側のPTTスイッチとどちらでも動作させることが出来る。
スイッチハンドルを3個用にして一つをブランクパネルを加工して周波数のUP/DOWNのスイッチを取り付けて回路を組込んだ。
ヤエスのこの機種はマイクケーブルの接続に電話用のモジュラージャック(6P6C)を使っていて単純にここにスイッチを繋いでも動作しない。マイク本体に抵抗値の選択による電流識別の回路があるので必要な動作部分の回路を作ってその各スイッチ回路を作ってやる必要がある。アドニスなどの変換コネクタ/ケーブルもあるのだがそのメーカーのマイクと変換アダプタとの組み合わせが前提なので、アイコムのマイクを何も手を加えずに使うことは出来ないのだ。
主要部品(一部手配中で画像にない)で露出増設ボックス、スイッチ2種類、取付フレームは既設のものを流用、スイッチハンドルとブランクのパネルが3個用のものになる。
周波数のUP/DOWNスイッチ用ボタン付タクトスイッチ。
ブランクパネルに角穴加工する。
スイッチパネルとハンドルにレタリング転写で文字を入れた。
各部品取り付け。モジュラージャックが未入手なので
関係のケースへの加工は後でする。
モジュラージャック用の角穴を加工
ユニバーサル基板を使ってケースへの取り付けと配線用端子
PTT、周波数UP/DOWNの回路をタクトスイッチの基板に
組込む。ラグは基板取付け用。後に回路変更で一部変更改造。
当初の仕様での部品取り付け完了。
PTTスイッチ、UP/DOWNスイッチ基板をフレームに取り付け。
配線完了で動作は良いがアイコムのスタンドマイクのPTTオンでUP/DOWNに時々誤動作が出る。
アイコムのスタンドマイクはPTTスイッチに数Ωの接点抵抗があることでそれがエラーの原因。リレーの接点出力を介して信号を出すことで解決。ユニバーサル基板でケースに取り付け。
最終仕様での配線完了。
スイッチフレームを取り付けて完成。
スイッチパネル、ハンドルを取り付け。
完成!
左:iCOMスタンドマイクSM-30用8Pメタコン
右:汎用マイク用標準ジャック。
左から固定HFトランシーバー用PTT出力2Pメタコン、スライドスイッチはPTTスイッチ出力切替、ヤエスモービル機マイク入力用6P6Cモジュラージャック
送信スイッチ・マイク入力コントロールボックスの追加改造
マイク入力にプリアンプを内蔵させる
icomのマイクSM-30には有り余るほどのゲインのアンプが内蔵されているが、マイクジャックからの一般マイクでは変調度が十分でなく浅い感じがするのでプリアンプを内蔵させることにした。
スペースがここしかないと言うことで大変厳しい基板作りとなったがなんとかしてしまった。ゲインは約25dB、f特は100Hz〜10KHzがフラット、出力レベル調整は基板マウントの都合でCCWでMaxとなる。