オートダイン受信機0-V-2の製作 少年の頃初めて作った短波受信機の復刻版
 トップページの備忘録「初めて作った短波受信機、オートダイン0-V-2」で記述しているが、少年の頃初めて作った真空管の短波受信機があった。
最近になってそのことを思い出してなんか懐かしくて作ってみる気になった。 昔からの手持ちの部品などを調べてみたらなんとか1台作れるだけのものがあることがわかって、今様に少しアレンジしてネオクラシックな感じでの復刻版とでも言うか、そんなものを少し前から作り始めた。
当時は図体の大きいST管の4球だったが、今度はシャーシのサイズの都合でMT管の2球で同じ回路構成でやることになった。
なにせ部品のほとんどが45年以上前のデッドストックだったものばかりなので,それらの都合に合わせてやるしかないのだが、シャーシはもう二回りほど大きい方がいいなとは思ったが仕方ない。
ちょっとオシャレと思ってスピーカーグリルとダイヤルエスカッションはABS樹脂の廃材切れ端から切り出して加工して、ついでに格好付けで取っ手を付けてみた。この取っ手は家具用のプラスティック製なのだがなんかモダンないい感じになったので良かった。 時間をつくって少しずつやって来てやっとこさ部品取り付けの組立ては完了した。
その後少し間を置いてヒマを見て配線をして調整や変更の改造、問題対策などをして一応完成した。性能としては、感度はなかなかいい感じで7MHzのアマ無線も受信出来る。しかし所詮同調回路が一ヶ所だけのストレート受信機なので同調がブロードで選択度ではかなり劣る。そのため混信状態のSSBは復調がうまく出来ないがCWはきれいに出来る。昔はこれでアマだけでなくCMや軍も通信に使っていた時期があったのだが現在ではとても実用にはならないだろう。 レトロな雰囲気を懐かしんで海外放送を聴きながらその動作や操作を楽しむSWLで使うことにする。

プラグインコイルは最初に作った時に使ったのをず〜っと持ち続けていたもので、バリコンは350PFの単連があったのだが、どうしても430PFでやりたくてヤフオクで探してちょっと高価だったが落札して手に入れた。 欲を言うなら周波数直線型ならもっと良かったと思うのだが贅沢は言えない。
このアルミシャーシも物持ち良く保管してあった。懐かしい「アイデアル」摂津金属工業のNo.6で208×108×50なのでST管では無論、MT管でも単管で4球ではとても入らないので複合管と整流はシリコンダイオードにしてMT管2球での0-V-2と言うことになった。
主要部品を集めて列べてみたが、最終的に使わなかったものもあるしこれら以外に追加したものもある。
昔ながらのハンドツールを駆使してシャーシとパネルや必要な金具などを加工する。 真空管ソケットの穴は今や化石の「シャーシパンチ」で開けた。
仮組立をして色々と状態を確認して追加や修正の加工をする。
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