高所の冬山をやるようなことはこれからはもうないと思います。
しかし、雪の感触を楽しむことを忘れることにはなりたくありませんので、春,夏,秋(初冬)の三季に於いて無理なく楽しい登山をして行きたいと思っています。
用具・道具もどんどん進化進歩して眼を見張るばかりですが、やはり流れに沿って少しずつ更新もあって、昔の、傷んで使わなくなってしまったり時代遅れで使い物にならないモノ達はいつの間にか消え去っていました。
現在使っている主要なものも愛着のある年代物が多いのですが、多少の不便,不満はあっても良いものは捨てがたく大切にして使って行こうと思っています。
これからも、気が付いたものや購入したものなどがありましたら追加して行きます。  2003.7.10

現用中の山用具・道具
登山靴・・・こんなのって知ってる方はもう少ないかな...。
ヘンケ・アラリン(スイス) ビブラムゴム底
買った時は確か昭和50年ごろ。ヘンケの縦走に向いたモデルでモンブランというのが大変な人気で憧れだったのだが、山スキーをやりたくてジルブレッタに使えそうなこのアラリンを選んでしまった。重量も一足で2.5kgありハイバックで固定感はあるのだが、その分平地や下りでやや難がある。
3ヶ月店の展示を眺めて買う時に決心が付く迄1時間以上履いて決めた。革の質も良くて本当に造りのいい丈夫な登山靴。
登山靴
KITA(北?)(日本) ビブラムゴム底
これはウチの奥方用のもので、もうかれこれ25年くらいにはなるのかな? 昔の山渓誌などの広告などでたまに見たような気がする。
以前は私が使い古したボロ靴を履いていたのだが、余りに見窄らしいのと危ないので奮発新調してしまった。 女性用に造られたものらしくコンパクトで形もいい。革も上質で造りもよく、重さを感じさせない履き心地で疲れないという。
トレッキングシューズ
ローバ
軽登山靴とでも言うのか、文字通り重量も大変軽くてフィット感もいい。
ヒマラヤトレッキングを機会に買って持って行ったが、全行程でほとんど問題もなく快適に歩くことが出来た。
ただ、土踏まずの形状の関係か、軽アイゼンの固定がしっくりしなかったようでもある。
この頃の山行では良く使っている。
トレッキングシューズ
ドロミテ
これもウチの奥方用のもの。購入して3,4年目になるのかな、熊野古道を歩いていて、あろうことかゴムの靴底がパックリ剥がれて開いてしまった。
接着の前処理が悪かったらしいが、ちゃんと処理して接着し直して修理した。これでイイかな?
ドロミテ・ブランドや形,色がお気に入りだったのに、これでは形無し。
ザック
モンベル・ZERO POINT 50L(?..容積は60Lだったのか不確か、結構大きい)
幕営とスキーを固定したくて新製品に飛び付いてしまったが、10年程してトップポケット(アイゼンホルダ−付)が、取付け縫製が悪くて取れてしまった。と同時期に内張りのウレタンコーティングがベトベト,ボロボロになったのでこれも根気よく苦労して取り去った。サイドポケットが欲しい。
ザック
ミレー・NO.297 SHERPA CLIMBING 45L
1本締めアタックザックの原点みたいなモデル。
ナイロン製だが、綿キャンバス製の同モデルもあった。
トップポケットのファスナーが壊れても紐で閉じる様にして使っている程のお気に入り!
いつもファスナー取り替えて修理しようと思っているのだけれど...。
ザック
ミレー 20L(25Lかな?)
買って7,8年になるのに現在の新製品にあまり見劣りしない。(あまり気にしないがホントのところ)
中段横に隔壁をセット出来るのは便利。小さいデイバッグのくせにピッケルホルダ−もあって(傘のことが多いが...)フィットもいいので、最近の柔な山行ばかりで出番が多い。
ザック4
撮影の為に引っ張り出すには
躊躇があり、写真の掲載は検討中
キスリング(中)
昔の登山と言えば皆こればかり。最後に使ったのは25年程前ではなかったか? 帰りの新幹線車中でカビの臭いが充満して恥ずかしかった!(今も強烈)
以来使用可能アイテムではあるが、臭いの洩れない厳重保管で二度と使うことは無いだろう...。
背負子
ホープ・アイガー30(アルミ製)
ヒマラヤのキャラバンでポーターの担ぐ量を均等・平等にする目的で開発されたとのこと。
常念の下山中にザックが破れて、それを縛って持ち帰る為に松本で買った思い出の品。
少し補強やフックを取り付けて改造してある。
一時は幕営山行にも好んで良く使ったが、今は段ボール箱を縛り付けて専ら草木の実採取のキャリヤに成り下がっている。
ピッケル
エバニュ−・Lho-tse(ローツェ)
縦走と言うことで77cmある。35,6年前当時としては普通の木シャフト。今はメタル全盛でもっと短いのが主流みたいだが、昔人間の感覚ではあれで役に立つのかと疑問に思ってしまう。
油を塗布して手入れしてあるので 現役だが、最近の三季の山行ではアイゼンの雪落としくらいなもの。
ストック
コーラ(KOHLA)(オーストリア)
ウチの奥方用。膝の十字じん帯が切れている彼女にとっては必需の道具。
3段伸縮で先端はアブソ−バーになっていて、スピッツェの脱着でスノーリングを付けることが出来る。
アイゼン
トップ・CRAMPON"SPECIAL SNOWMAN"
10本爪のアジャスト式で結構重い。
昔タニとかいう10本爪を白馬大雪渓の葱平で紛失(脱いで忘れた)してしまいショックで落ち込みました。これは友人から譲り受けたもので、もうツァッケもずいぶん丸くなって来た。
軽アイゼン
モチヅキ・ミニ5
4本爪のゴムバンド付きでコンパクト。
ヒマラヤトレッキングに念の為持って行ったのが幸いして、チョラ・ラ・パスを無事に通過することが出来た。
ゴムバンドはお手軽だが完全なFIXは出来ず、知らぬ間に外れていることもあるので常に意識して注意が要る。
コンロ
ホェブス725(オーストリア)
もう40年近く使い続けているが、一度安全弁が爆ぜて火が吹き出たこと以外、本当に丈夫で絶対的に信頼を置いている。
大形の625は加圧ポンプがあるが、これには無いのでスイスメタを使って余熱する。火力は強くて調節もスムーズなのだが音がうるさい!
これより以降のものは収容凾が丸くなってパッキングにも良さそうな感じだが、今では店で見ることもなくなった。
コンロ
キャンピングガス・ポケットコンロ カートリッジ/CV-250
日帰りや行動中の湯沸かしとホェブスのサブ,予備にと思って手に入れたが、手軽さはいいとして、火力はいま一つ。
少し前からこのモデルも見かけなくなった。
カートリッジも他社との互換が出来ない専用なので、山用品店よりはホームセンターなどに工事用バーナーなどの別用途としてひっそりと置かれてあるみたい。
コッフェル
アルミ製で今やメーカーも不祥の年代物。これもホェブスと
ペアで使って来て愛着があるのだが、やや大きめでかさ張る。
レトルトパックやご飯などのパック類の加熱,戻しには丁度いいし、注ぎ口のある平鍋は使いやすくて重宝している。
別に、一人用のチタン製などでガス・カートリッジが収容出来るクッカーが欲しいと思っている。(ズゥ〜ッと前から)
ランタン
スノーピーク・GL-100A
こんなもの、何回か携行したけれど邪魔になって来た。
最初の予定はこのカートリッジに使えるコンロのバーナーを買うつもりが、キャンピングガスがあるってことでホヤを買ってしまった。失敗。
でもバーナーとこのカートリッジを収容出来るクッカーを買って、パッキングをコンパクトにするつもり。(とこれも以前から思っている...)
ナイフとマイ・コップ
ナイフ
EKA・Swede 38 (83)(スェ−デン)
20年程前に仕事で来日したノルウェー人に土産でプレゼントされたもの。
なかなか良いもので、刃渡りが8cmあり多用途に重宝している。吊環と紐は後で付けた。
コップは二重構造で熱くない。シェラ・カップよりいい。
ヘッドランプ
ナショナル・BF-???
防滴ではなくて釣り人などが使っている普及品。
ただ、少し細工をして、電池ホルダの配線に小さなスイッチが取り付けてある。
ザックの中で揉まれての誤点灯防止のためで、一々電池を抜き取らなくてもいいようにと考えて。
過去に二度ばかりヒドイ目に会った教訓から。
どんな山行でも携行するけれど、あまり使わないなぁ。
〔笛〕使わないにこしたことは無い。でも万が一を考えると...。
〔コンパス〕近頃はコンパスを使って歩くことが少なくなったが、やはり確認はあて推量ではなく確実に!
〔スイス・アーミーナイフ〕
ビクトリノックス・スタンダードスパルタン(7種類セット)
プレゼントされたもので、私の御守。
シェラフ・三季用
サンクレスト・PR-300(全く知らないブランド)
ホワイトグ−スダウン300g/重量900g
ヒマラヤトレッキングにも持って行ったが、ポストモンスーン季の5000mのロッジでも十分な保温が得られる。むしろ暑いくらい。 ファスナーが上下両開きなので蒸れたときは足元を開いて涼む。
シェラフ・夏用
ノーブランド
グ−スダウン150g/重量約700g
夏はこれで十分。これでも暑いくらい。
結露用のカバーを使えば三季でもいけるかな?
テント
コールマンツーリングドーム2・2人用
山岳用ではないが、三季ならこれで間に合う。
重量が約2.8kgとちょっと重めだが、パッキングの収容性がいい形なので気にならない。
ネット・ドアがあるので低地の幕営でも防虫に有効。
もう一張り、大昔に最初に買ったナイロン製屋根型で、帆布のグラウンドシートが別になったものを今も大事にしまってある。山ではまず使わないだろうけど。
渓流竿
もちろん安価な普及品。中硬のカーボン/グラスロッドで全長4m,重さ105g、仕舞寸法が55cmなので小型のザックでの携行は不便。密漁をするつもりはないが、山歩きではやはり視られたくないネ。
極たまに遠山川の某支流にイクラを持って出かけたりして...。アマゴが抜けたら塩焼きで....!
デジタルウォッチ
カシオ・プロトレック・レイ(PRO TREK-Ley)
どうもこのモデルは女性用みたいで、そう言われればバンドが
少し短いなとは思った。
買って使ってはみたが、愕然とする事実を忘れておった。
老眼でディスプレィの文字が読めない! 老眼鏡必携!
気圧,高度はリファレンスさえ取れば目安にはなるが、温度計は装着時は体温計と考えるべし。5000m超のメモリーを消さずに記念に保存してあったが、先日誤って消してしまった。
カメラ
オリンパスOM20・ZUIKO F50mm1/1.8
これに7mmと14mmのエクステンションを組み合わせて花を接写。風景用にZOOM・28-70mm1/3.5-4.5(タムロン)を持って行くことも。 オーク材の自作グリップはGOOD!
以前はF35-70mm1/3.5-4.5マクロ(タムロン)を使っていたが、カビ,くもりでダメにしてしまった。
このカメラを接写するカメラが無い!デジカメ買って撮り直さなくっちゃ...。