ウソッコ沢小屋へ(旧山想会定例山行)   '02.11.3
畑薙第一ダム・沼平〜畑薙大吊橋〜ヤレヤレ峠〜ウソッコ沢小屋〜沼平・畑薙第一ダム

畑薙山の下部に架かるこの181.7mの吊り橋は、平成元年に架け替えられて定員が5名から15名になっている。
以前のものと大して違いがないように思えるのだが。
今回も青い湖面や紅葉を眺めながら躊躇なく一気に渡ってしまう。


ヤレヤレ峠からはまた下降で、細かいガレと厚く堆積した落葉で歩き難い。
急峻な斜面に外すと危ないことになる。
ジグザグにドンドン下ると上河内沢の右岸に出る。
帰りの登り返しを考えると喜べない下りなのだ。
ここら辺りの沢沿いは緩やかで平坦なところもあり、深い樹林ときれいで豊富な水量の沢が規則正しい水音と共にあって、一日停滞してお茶でも入れてゆったりしてもいいような気分になる。


ウソッコ沢小屋は素泊まりの営業小屋なのだが、今日はオフシーズンで管理人はいない。
以前に見た時よりも大分傷みが出ているようだが、板塀には欠けた穴などもあって補修はあまりされていないのか...。
前の広場でお湯を沸かして昼食、カップラーメン,ヌードル,おにぎり,コーヒーなどとさまざまメニュー。
朝から気になっていた、花粉と思っていたのは霰だったが、段々と大粒になって本降りになって来て、雪にもなりそう。
ここから先の茶臼岳へはもう冬の装備が必要なお天気だ。



★ 竹さん、冬の星座さん、写真を使わせていただきます。
  事後承諾ですがご了承下さい。
前日来からの降雪なのか、畑薙湖畔の沼平から見上げる仁田岳、易老岳の稜線は白く雪化粧している。
朝食を済ませて登山届を提出したら出発だ。
平坦な林道を左に畑薙湖や畑薙山の紅葉などを眺めながら35分歩いて畑薙大吊橋に到着。


渡り終えるとここからすぐにヤレヤレ峠への急登が始まる。
鉄塔を右に巻くと少し下降するので、せっかく稼いだ高度を失うのが惜しい気持ちだ。
下降分と同じくらい登り返すとヤレヤレ峠に着く。
樹林の中で眺望は効かないが、ベンチが設置されていて広場なので小休止。


幾つかの橋や吊り橋を渡って上河内沢の右岸、左岸を緩い登りで高度を上げて行く。
沢伝いの谷間の道は眺望もなく地味な歩きが続くが、スリリングな吊り橋や豪快な流れの見事な滑などに飽きることはない。
最後の急登となる鉄梯子を登り終えればウソッコ沢小屋まであとわずか。
ふくらはぎの筋肉に思い遣りながらもう一踏ん張り!
低い雑木林越しに焦茶色の黒ずんだ小屋の屋根が現れた。
峠から小屋まで約1時間の行程は思いの外歯応えがあったのでは?


小屋の前で記念写真。
若干1名ほど抜けて居ない様にも見えるが、ま、それは気にしないで...。
帰路はいま来た道をそのまま引き返す。
次の赤石温泉を目指して下山の足は早い。
帰路の大吊橋の林道寄りから下に見透かして見る紅葉と青い湖面のコントラストが実に美しい。
無事に渡り終えて沼平へ。
さて、車に乗り込み帰路に付くが、畑薙第2ダム手前の赤石温泉に立ち寄り一風呂浴びて疲れを癒す。
肌がツルツルの湯はぬるめだがゆったりと浸かることが出来て実にいい。
今日は日曜日で一般観光客も多いが、これで無料なのだ!