Macintosh LC630 ・・ 進化して今は Power Macintosh 6300/120

最初はオリジナルのMacintosh LC630(クロック周波数33MHz)がベース。
ロジックボード(CPU)のグレードアップによる高速化とパフォーマンスの向上に伴いOSもバージョンアップ、アップデートを繰り返して現在の構成、仕様に落ち着いている。
このCordycepsシリーズでは最終のロジックボードで、クロック周波数は最速の120MHzとなっている。
ハードディスク・ドライブはこれまでにクラッシュなどもあって、現時点で4台目となっている。          ('05.8.17)

現用中の中身

現用システムのセットアップ
今でもメール、メモやTVなどとして現役活躍中なのだが、さすがにHPのアクセスはまどろこしい。
モニターがVGAモード640×480固定の表示なのでもう少し画面サイズを大きくしたいところだが、なんとか幾つかの方法で変更も出来そうなので、これは今後の課題として古Macをいじり回す口実にもなる。
MOドライブが手に入って、フロッピーディスクではどうにもならなかった大きいデータのやり取りが出来るようになったことの意味は大きい。
普通のテレビリモコンが本機の総ての操作に使えることに気が付いてチョット面白いのだが。

今のところ最終仕様の内部

内臓フロッピーディスクドライブ

ロジックボードの進化

Show & Tell(68K 33MHz)
CPU・XC68040RC33M FPU付


Cordyceps(75MHz)
CPU・PowerPC603/75


Cordyceps(120MHz)
CPU・PowerPC603e/120


ビデオ、TVチューナーカードが追加された

LC630は日本国内で発売当初のオリジナルモデルではCPUはFPUなしのものが多く出回っていたようだが、本機の場合、入手時点でFPU付の33MHzがセットされていた。
最初のボードは33MHzからその後改造によるクロックアップの40MHzで動作させていたが、都合で他人に譲渡したので、これは後日入手した2枚目のもの。
メモリはオンボード固定の4MBにスロットの16MBの合計20MB、モデムカードはセットされておらず、この頃は電話回線の外付モデムで通信を行っていた。
OSは最初の漢字Talk7.1.2から7.5.1、7.5.3とバージョンアップして動作させていた。
33→40MHzにアップしたとはいえすでにこの頃は数百MHzに移行しつつある時代、少しでも速くしたいのと新しいアプリケーションソフトの動作環境が合わなくなって来たこともあり、CPUがPowerPCとなったロジックボードへ交換することにした。
リサイクルショップでジャンクのPerforma6210を¥500で購入、HDDが取り外されていた以外は総べてのデバイスが動作品で、ロジックボードはPowerPC603/75で75MHz、メモリは標準カードでは最大容量の32MB2枚がセットされていたのは実に幸運であった。CD-ROMドライブも4倍速なので従来の古い2倍速のものと交換、OSなどのインストールには遅くても結構重宝する必需品である。
PowerPC化したことでパフォーマンスも向上、インターネットにもなんとか対応出来そうなので、他のPCですでにADSLを導入していたこともありイーサネットでLANを組むことにして10BASEイーサネットカードをオークションで入手、セットした。
更なるスピードアップを目指して手に入れたのがこのロジックボードPowerPC603e/120(120MHz)なのであるが、このシリーズのPCでロジックボードそっくり入れ替えでバージョンアップ出来る内では最高速で最後のもの。これもオークションで¥1,800で購入してメモリ、イーサネットカードなどを移設、旧ボードと交換した。
これまでに使って来た総てのロジックボードは内臓のバックアップバッテリーがすでに放電しており、時計機能などに不具合が生じるので取り替えの必要があるのだが、純正の新品は結構高価で入手し難いこともあって、電圧が4.5Vなので市販のアルカリ乾電池で代用することとしてPC内の空きスペースに単3乾電池3本用の電池ホルダーを取り付けて外部供給とした。この方が安価でいつでも調達出来るので都合がいいし問題も無い。
この間にOSはMacOS8.0、8.1とバージョンアップさせてPowerPCらしいパフォーマンスのPCに仕上がったと、自画自賛なのだが...。
しばらくの後、ビデオカードとTVチューナーカードをオークションで入手して各々のスロットにセット、メインPCを繰りながらのTVとしても利用している。

ハードディスクドライブ

Quantum Lightning 700MB


Western Digital Cavire21700 1.6GB


IBM DTTA-350840 8.4GB


Western Digital Cavire24300 4GB


IBM 8.4GBを取付
現在はWestern Digital 4GB
Quantum 700MBのハードディスクは68KMacで使っている時はインストールされたソフトで約60%を占めていたが、当時の使い方もあって不便を感じなかったし、カタカタと軽快で結構大きな動作音はいかにもちゃんと働いているぞといった安心感があった。
PowerPCに変わってOSもバージョンアップ、アプリケーションも新しいものを追加して使うことになった時その容量の大きさからインストール出来ないものが出る事態となった為、オークションで見つけたW.D. 1.6GBを¥1,000で購入して換装した。
その後半年程して偶然にも知人からIBMの8.4GBを譲り受けることが出来たので再換装、外部接続の4.3GBもあるので、このPCの今の使い方からすればこれで十分で余りある。
こうなることが分かっていれば1.6GBは買うなどせずに待っておれば良かったのにと思ったりして。
換装後のフォーマットの際、パーティションを設定して起動ボリュームを2つにしてOSを各々に漢字Talk7.5.3とMacOS8.1をインストール、起動を使い分けていたが、現在は1つに戻してMacOS8.1のみとしている。
IBMはseekも早いみたいだし動作音も静かでなかなか調子がいい。

'05.7.25、快調に動作していたIBM 8.4GBが突然のクラッシュ!たいした量ではないがバック・アップしてなかったのでほとんどのデータを消失と言うことに。
急遽前のWestern Digital1.6GBをリリーフにして、その間にヤフオクで適当なモノを物色して1円で落札したのがコレ。
Apple純正IDE、Western Digitalの4GBで、このPCの使い方からすれば十分な容量なのである。
今まで通りにOS8.1とI.E.5.1.7、O.E.5.0.6、その他アプリケーションも同じものをインストール、辛うじて保存してあったユーザー・データを移してやっと現状回復することが出来た。


IDE(ATA) Extention wire harness (handmade)
内臓ハードディスクを2台にしょうと目論んで失敗したこともある。
IDE(ATA)ならMasterとSlaveの設定をすれば2つのボリュームのマウントが出来るだろうと考えて、増設用のエクステンションハーネスを自作して2台を同時接続して実験をしてみた。
4台のIDEユニット(もちろんAppleフォーマット)を使ってMaster、Slave総ての組み合わせで試してみたが、起動の仕方に違いはあるが、1つだけの通常の起動であったり全く起動しなかったり、どうかするとSad Macが出たりしてどうしても認識しない。
後で知ったことであるが、Performa(Cordyseps)は通常のIDEとは異なり1つのボリュームしか認識しないとのこと。
似非IDEめ!と言いたくなるような余分な労力を費やして無駄なことをしてしまった。

拡張デバイス

Memory Module 72pinSIMM

Apple Modem 14.4Kbps

Ethernet Card 10BASE-T
メモリモジュールは72PinSIMM 32MBを2枚で64MBのフルセット、Mac用にも64MBモジュールがあるらしいが、今のところこれで十分足りる。
イーサネットカードは100BASEであるといいのだが、この種のものでは見当たらないので致し方ない。
Appleのモデムカードはロジックボードを入手の折ごとに付いて来るのだが使ったことが無い。今時14.4Kbpsではどうしようもないし。
TVチューナー、ビデオカードは大活躍だ。何と言ってもPCの稼働率が向上して存在の価値が出て来た。普通のTV用のリモコンがそのまま使えるのが面白い。

Video Player Card


TV Tuner

外付機器

Hard Disk Drive
BUFFALO DSC-UE4.3G 4.3GB SCSI
知人から無償で譲り受けたもので、Windowsマシン用でフォーマットが異なる為そのままでは全く認識されず使うことが出来なかった。
中のユニットはSeagate ST34321でインターフェースがULTRA ATA、変換ボードを介してSCSIとなっているが、フォーマットを変えなくてはならない。
Appleの「ドライブ設定」を改造するフリーウェアの「DriveSP」と「ResEdit」というソフトを使って専用のフォーマッターを造りユニットのIDを書き換えることで認識させることが出来、初期化に成功した。
75MHzのロジックボードで動作させた時は、10MB程の大きめのデータを書き込むと途中でフリーズを起こしていたのだが、120MHzロジックボードに換装後はそのような現象も起こらず快調に動作する。原因はわからない。 どなたか教えていただけませんか。

MO Drive
MITSUBISHI MK-640KC 640MB SCSI
これも使って下さいと再活用の場を求めて転がり込んで来たような頂き物。大容量を保存して移動出来るものをと考えていた時なのでいいタイミングだった。
やはり最初は認識しなかったのだが、ドライバーソフトが付属して来なかったので手持ちの汎用ドライバソフト「B'sCrew Lite」をインストールしたところ、何の問題も無く認識して動作させることが出来た。
使用頻度が低くて常時は電源を切っておきたいのだが電源がAC電源アダプタの外部供給なので、本体電源スイッチはONにして、アダプタケースを加工してAC1次側に電源スイッチを取り付けてそこでON/OFFして使用することにした。
重宝しています、Sさん、いいものをありがとう。

CD-ROM Drive
Apple 300i Plus(×2) SCSI
リサイクルショップで、I/O DATA製でSCSIインターフェースの電源付ケースを見つけて、つい衝動で買ってしまった。
今のところ手持ちの有効有益なデバイスがないので、取り合えず余って放ってあったAppleのCD-ROMドライブ、300i Plus2倍速を入れて使えるようにはしてあるのだが、全く出番が無いので段ボールのジャンク箱に仕舞い込んでしまった。
何か他に利用価値を見い出さなくてはと思っているのだが...。