Update 17.Apr.'21
モービル・KENWOOD TM-732ディスプレイバックライトのLED化
ついでにモルトプレーン劣化によるキーの脱落対策もする

ディスプレイのバックライトを高輝度LEDに取り替えたらどうだろうかと思ってやってみたら、思いもせぬ鮮やかな 発色で良い結果になった。
基板を取り出してパネル裏側を見たらキーの制動をしているモルトプレーンが劣化してボロボロで、このままではキーが抜けて 脱落してしまう恐れがあるが交換用のパーツがあるわけでもなく、仕方ないので元に戻せない方法だが操作に不具合や違和感なく動作すれば良いということで 自己流の防止対策を施した。



周波数表示は白色だと思ったがバーグラフの緑色は想定外で、鮮やかで綺麗な発色で良かった。
輝度は十分だと 思うが非表示状態のものも薄く発色するので少し気になる。
強すぎるのか、挿入深さなどの位置関係なのか、使用上は差し支えないが 検討して改善の余地はある。




オリジナルのディスプレイ。暗くて視認性が悪かった。

セパーレートパネルなので本体から切り離して取り出せる。連絡ケーブルの処理が
厄介で、戻す時に きちんとセットしてコツが要るみたいで苦労した。

LED交換だけならこのままでも可、SW、VRのナットを外せば基板を取り出せる。

モルトプレーンは劣化して弾力もなく、キーはなんの抵抗もなく抜けた。

接着も剥がれて形も崩れてボロボロ、ダストシールとしては諦めてもう不要。

キーにABS樹脂の小片で作った抜け止めを接着することにした。

キーは差し込んだ状態で抜け止めを接着するので以後は取り出せなくなる。
動き代を確保する ために1ミリ厚のスペーサーを一括でセット。

流動性の接着剤なのでキーのガイドホールに流れ込まない様に要注意。
流れ込んだら一瞬で 固着するのでそれでオシマイ。

回路図と基板図は入手済みで、基板を取り出したので該当回路のチェックと確認。

白熱の麦球とチップ抵抗は基板のランドにベタ付けなので簡単に取り外せる。

取り外した麦球、チップ抵抗と高輝度LED(3φ)、電流制限抵抗。12mA/1本の計算。

回路は2カ所一組で2系統、挿入深さで迷ったがもう少し入れても良かったかも?

テストセッティングが面倒だったのでテストなしでパネルに収納。多分大丈夫。

キーの機械的動作を確認して改造終了、本体に戻しセット。