Update 9.Mar.2020
PTTコントローラー TYPE2
for KENWOOD TM-732

新たに搭載のKENWOOD TM-732のオペレートをハンズフリーにするために以前に YAESU用に作ったPTTコントローラーを流用しようと思ったが、マイクコネクターのピンアサインやモジュラープラグ・ジャックのピン数も異なるし 定数変更などの改造も面倒ということで新たに作ることにした。
YAESUとの違いは何ヶ所かあるが、いいなと思うのはマイク入力のアースと PTTのアース(GND)がコネクタの所では一応分離されていること。 標準のハンドマイクMC-45に装備のスイッチ、キー類は必要なものだけを組み込むことにして簡略化した。 PTT、PTT(LOCK=ON/OFFオルタネート)、チャネルUP、DOWN、バンド切替などのファンクション(PF)、VFOの6個のタクティクルスイッチと TX(送信)表示の赤色LED1個
マイクは外部よりこれ用に作った小型でクリップ留めのエレクトレットコンデンサーマイクロフォン(ECM)を接続する。 分解したラジカセから取り出したマイクエレメントを適当な細工をしたケースに組み込んだもので、プラグインパワーとして入力部に電源を設けた20dB ほどのマイクアンプはコントローラー基板内にある。
TM-732との接続はマイクコネクタがRJ-45モジュラージャックなのでELECOM製の短尺(150mm) LANケーブルを利用する。延長の場合2mくらいは支障はなさそうだ。




前のYAESU用の1号機と同じタカチの プラスチックケースSS型なのだが、メーカー設定でアイボリーカラーが
なくなっていてブラックとホワイトしかないのでブラックにしてしまったが、 用途表示はインレタの文字色に
白がなくて黒しか持っていないのでやむなくケースではなくボタンに転写して表示することにした。
マイクはECMエレメントは同じものでボディを別の小型のものに、ケーブルも2.5Φと更に細いものにして作り変えた。
 
製作

標準セットのハンドマイク MC-45

RJ-45モジュラージャックは基板取り付け

ケースへはスペーサーを介して取り付け

モジュラージャックとマイクジャックの取り付け穴加工

YAESU型ハンガーのパーツはABS樹脂の切れ端で作る

角度を合わせてビスで固定

モジュラージャックとマイクジャック取り付け

ユニバーサル基板を加工

コントロール基板と押しボタンスイッチ基板の二層構成

タクティクルスイッチは6個 中国製は絶対ダメ!

日本製のカバー付き、コンタクトなどの不具合なし

なるべくジャンパーなしで端子などの出っ張りを抑える

ケースに仮取り付けでボタン穴の加工位置の寸法を測る

ボタン穴加工を罫書いていつものとおりミシン目のやり方で

小さい角穴の正確な加工はなかなか難しい

コントロール基板マウント面 マイクアンプの回路変更で
スペースが足りなくなって レイアウトが少し変則になった

コントロール基板ソルダー面 マウントスペースが足りなく
なって一部の抵抗やジャンパーを やむなく裏付けする破目に


コントロール基板左横 上下基板連絡のピンポスト右横は
マイクアンプ出力の レベルコントロール半固定VR

ケースに収納、取り付け

モジュラージャックとマイクジャックに配線

ボタンスイッチ基板とコントロール基板

ドッキング  赤色LEDはTX(送信)表示

カードスペーサーにロックされた位置で基板間の部品や
線材などの接触や干渉のないことを 確認する


ケース前パネルを付けて完成

マイクコネクターとマイクジャック(3.5φミニプラグ)



マイクハンガーをアルミアングル材で作って取り付け
●回路図はこちら

エレクトレットコンデンサーマイクtype1製作
古いラジカセを解体して廃棄処分する時に取っておいたECMエレメントを使う。 
ボディは大昔のポータブル レコーダーだったかに付属していたダイナミックマイクの
後部半分をヘッドキャップが付けられるように改造してエレメントを組み込んだ。
電源が必要だがプラグインパワーで使うのでコントロール基板にマイクアンプの入力回路と
して組み込んであるので専用みたいなもの。ケーブルは約1mで オーディオ3.5φミニプラグ。

メーカー不詳だが無指向性で感度はいい

ゴムブッシングを改造してダンパーにする。

キャップはジャンクのコネクタープラグのカバーがネジ径と
ピッチが同じで穴を広げて樹脂のネットを内側に 貼り付け。

事務用のクリップをプラスチックの端材を適当に加工
して接着とビス止めでホルダーを作って取り付ける。
エレクトレットコンデンサーマイクtype2製作
先に製作したマイクtype1はちょっと大きいかなと思っていたので別のもっと小型のボディを用意して作り変える ことにした。
ECMエレメントはtype1の同じものを使ってケーブルは2.5Φのもう少し細いもの1mにしたが、ボディになにを流用するかで
いろいろ探した結果マジックインキのネジキャップ(ペン先ホルダー)を加工してそれに事務用クリップをtype1と同じ手法で取り付けてある。
電気的特性・性能は変わらず オーディオ3.5φミニプラグのプラグインパワーで使用する。

ラジカセから取り出したtype1から流用のECMエレメント

ケーブルは直付け

ゴムブッシングを防振ゴムとして

一応トップのキャップがある

材料の都合で固定できないのでアロンアルファで接着固定

ボディの中に用事の時は壊すことになる