Update 20.Jan.2018
PTT・マイク入力コントロールボックス
ハンドマイクをやめてハンズフリーにする
144/430MHzの無線機ヤエスFT-90搭載のユーノスロードスターはマニュアルミッション車で、 運転走行中のオペレートはマイクのPTTスイッチがモーメンタリーなので送信中は手を離すことが出来ないので不便で危険。 それでハンズフリー化することを思いついてこんなコントロールボックスを作ってみた。
FT-90のハンドマイクはMH-42。 この主に必要なキーの機能をそのまま取り入れてPTTスイッチは別にロジック回路でホールドするスイッチを追加、マイクは小型のダイナミックマイクを 胸元にクリップで取り付ける様にしてハンズフリーになるようにした。
MH-42はコンデンサマイクだが、ジャンク箱から探し出して用意した ダイナミックマイクは少し出力が低いのでトランジスタ1石のレベルアジャスト出来る約20dBのアンプ回路を組み込んだ。 これで歪みもなく十分な変調度が得られる。
エレクトリックコンデンサマイク(ECM)を使えるようにプラグインパワー回路を追加してディップスイッチで ON/OFF出来るようにした。これでダイナミックマイクも切り替えで使うことが出来る。
('23.5.21)
ECMプラグインパワー電源回路ON/OFFのディップスイッチを取り付け。
ECMへ切り替えは細いピンでディップスイッチを操作する。
製作
詰め込むのが大好きだがその分設計には苦労する。でも楽しい時間。
一応収容出来る最大寸法でユニバーサル基板を切り出しとケースの加工。
タクトスイッチのボタン穴加工。これはお手の物。
キーボードとコントロールボードの2層構造で回路はコネクタで連絡する。
レタリングで文字入れ。クリアラッカーで剥がれ防止処理をする。
最初製作時の基板表部品取付面。
基板裏配線・パターン面。
コントロールボード組み付け
配線して動作テストへ。回路図上は問題ないと思えるのだが、
ボンクラ頭では理解出来ない現象のトラブルシュート不調。
いろいろやってみたが止むなく設計・回路変更で窮地脱出することに。
回路変更により配線変更・追加・廃止などの基板改造。
この時の動作テストで電源電圧を読み違えてCmosICを 壊してしまった。
表の部品取付面でも不要ダイオードをジャンパーでスルーにしたり。
回路変更、動作確認後の最終仕様で組み立て・配線完了。
フロントカバーを取り付けて完成。
送信パイロットランプを付けたのでPTTステイタスが確認出来る。
既設のマイクハンガーを使うのでその為のパーツを樹脂の欠片で作る。
右:マイク入力3.5Φミニジャック。
左:6P6Cモジュラージャック。
ハンドマイクに代えて無線機本体との 接続をするが、
ケーブルは電話用の6芯シールドなしのもので十分使える。
ヤエスFT-7900Hでセットメニューのマイク型名を
MH-48からMH-42にセットして実用動作テスト。
問題なく動作することが確認出来た。
MH-48セットで動作させるとキーファンクションが異なる。
昔のテープレコーダーに付属のボディがネジで2分割のダイナミックマイク。
事務用品のクリップを付けたが プレイスイッチ付きで長過ぎる。
マイク本体側に偶然ネジの合う他の部品を改造してエンドキャップに流用。
マイクコードは別物で直付けでなく コネクタで脱着出来る様にした。
クリップマイクロフォン出来上がり。
ハンドノイズはあまり大きくないみたいだし一応使い物になるだろう。
動作テストで電源電圧を調整中に誤ってICの定格を超えてしまった。
パチン!と爆ぜて欠片が飛んで来て噴火口が出来た(笑)
八重洲ハンドマイクMH-42裏蓋を開けて...取り敢えず分解。
基板パターン面。同じ機能のものを作るため回路と部品を書き出した。
●回路図は
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