Update 14.Aug.2013
ロングワイヤアンテナ
開局に当たりHF帯全バンドをカバーする狙いで取りあえずお手軽にと言うことでロングワイヤアンテナを張ることにした。長年保管して来たテレックス製の波形碍子を活かしたいとの気持ちも一つの理由。
東側は軒桁から水平に1mのパイプを出してその先端に給電側を、西の片側はガレージの壁にサイドベース2個を使った基台を作ってステンレス製3.8mの物干し竿を固定してその先端にIV線を架けた。結果長さ12.6m、地上高は約6mのほぼ水平の空中線となった。
無線機から同軸ケーブルで不平衡アンテナバランを介して給電して無線機内蔵アンテナチューナーでマッチングを取っているが、HFと50MHzの全バンドで見掛け上は強制的にSWRは1になる。
送受信の性能バランスはまあまあ良さそうだが、フェージングとノイズには弱いかなと言う感じがする。
7M、18M、21Mのバンドでは一応日本国内全エリアで、また21Mではポーランドとの交信に成功している。地上高をも少し高くしたら少しは良くなるかも知れない。


2㎟のIV線を使用。12m以上から10cmピッチでマークをいれておいて、結果両端の碍子間は12.6mとなった。
両端はクレモナロープとナス環でマストに引っ懸けることにして簡単に脱着出来るようにした。

50Ωの同軸ケーブルで給電するために仕様を当てずっぽうで適当に決めた自作の不平衡バランを用意した。ケースは水道配管用の部品の流用だが防水性は良い。

空中線水平部端末から約1.3mの引き出し線でバランへ。カウンターポイズは5.5㎟のIV線で線長6.5m先のテラス下約8平方メートル鋼板屋根に接続してある。
同軸ケーブルは藤倉の5D-FBでMコネクタは自己融着性絶縁テープとビニールテープで防水処理をしてある。

テレックス(商品名?)製の波形碍子。最初に開局した頃に、ある事業所で設えた状態で野ざらしになっていたのを頼んで手に入れて今日まで温存してきたがやっと出番が来た。「マツダ」の銘が入っていて戦前か戦後か業務用に使っていたと思える相当に古いものだが、ガラスなので劣化や汚れなどなく性能に全く問題はない。今や普通では手に入らないだろう逸品だと思う。

西側のアンテナマスト。先端の地上高は約6mになったがも少し高くしたいところ。直径約29φ、長さ3.8mの肉薄のステンレス製物干し竿なので少しの力で撓むか折れてしまうので強度は問題がある。

基台は木製で穴加工後に塗装した。マスプロ電工のTV用サイドベースを2基使って保持力の強化を図ったがこのくらいのスパンなら余程の応力にも十分耐えると思う。

同軸ケーブルは全長15mで、予備に同じものをもう1本用意して2本を通してある。予備は天井裏にループに束ねて置いてある。ついでにメッセンジャーも通しておいたのであと1本くらいならケーブルの追加が出来る。

同軸ケーブルの室内への引き込み。壁に穴を開けたままでは具合が悪いので室外用のアウトレットを取付けた。