Update 11.Jul.2023
144MHzBAND八木アンテナ
DXアンテナ・DELTAX 10HK-144-2 2列スタックを設置

3.5MHz短縮ダイポールアンテナ・クリエートデザイン CD78Jrを撤去してから ('23.6.6〜6.27)



5年ほど前、大昔に廃局した友達から貰った144MHzBAND用の八木アンテナ。 50年くらい前のDXアンテナ製で当時はこのメーカーもアマ無線用のアンテナを扱っていた。で、これは未使用のまま箱入りの新品なのだ。
品名 DELTAX 10HK-144-2、10エレメントの2列スタックで幅1.24m、ブームの長さがエレメントスパンがワイドなので4mにもなって組み立ててみて改めてデッカイなあと感じた。 ダイヤモンドアンテナの10エレメント八木 A144S10R のブーム長は2.13mなのでほぼ2倍の長さ。
先に3.5MHz用ダイポールアンテナを撤去してその上にあった7MHz用八木アンテナを少し下げてトップの14MHz用Vダイポールアンテナとのスパンを広げてその中間に作業で 手の届く限界の高さで仰角を3度弱付けて取り付けた。
作業は一人でやるのでかなり手こずった。 下で組み上げた完成品では周辺が狭くて建物とか他のアンテナなどが障害になって上に揚げることが難しかったので各ユニットを再度バラしてからタワー上で組み立てる作業となった。
これで各アンテナのおおよその地上高は218Cは14m、10HK-144-2は15m、TV-1520が16.5mとなった。


3.5MHz短縮ダイポールアンテナ CD78Jr 撤去 ('23.6.6〜6.23)

CD78Jrは昇降時建物が障害になるため218Cブームに40度オフセットしてある。

CD78Jrと218Cのエレメントクランプのスパンは600ミリしかない。

取り外したCD78Jrエレメント、クランプ、カプラ。

218Cを120ミリ下げて最上部のナガラTV-1520とのスパンを2320ミリに広げた。

取り外したアンテナカプラBS-81CとエレメントクランプMC-310D。

CD78Jr撤去完了、次の144MHz八木アンテナ取り付け段取り済。
CD78Jrの218Cへの干渉について
2018年12月に設置したのだが直後からその上部にある218Cの7MHzに干渉によると思われる現象が現れた。
アンテナアナライザでは浅い同調点が複数あって SWR値も落ち切らず不安定、最良点でもインピーダンスが高いなど。
オートチューナでのマッチングではチューニングが迷走して すぐには定まらずスキャン停止後に手動でのL,Cの調整で追い込みが必要など。
考えられる原因は218Cとの間隔が600ミリと近いのと昇降時の建物との 障害回避で40度ほどオフセットしてありエレメントが直交配置になっていないので互いのエレメント先端部がインピーダンスの高い電圧腹に接近 することになるなどか。
撤去して218Cの特性が設置初期の状態になっていることが確認でき、オートチューナーも正常に動作するように なって問題は解消した。
3.5MHzBANDの運用はまだするつもりなので別の離れたところのマストにロータリーではないが単独で設置する予定。


組み立て ('23.6.23〜6.24)

DXアンテナ(株) DELTAX 10HK-144-2 2列スタック八木アンテナ。

シングル2基。オートクリップを90度回してエレメント中心を合わせて締付けるだけ。

スタックブームに組み付けて完成だがこの形での設置は諸条件の障害で困難だった。

Qマッチ・セクションの接続はマスト取り付け後にする。長さに余裕が少ない。

設置 ('23.6.26〜6.27)

結局はシングルユニット、パーツを単体で順に取り付けることにした。

既設の給電同軸ケーブルも最延長で現状ここまでが限度。

218Cの上に作業の手の届く限界920ミリの処にブームクロスマウントを取り付け。

ブームの平行度、エレメントの垂直度と平行度を確認して仰角3度弱を付けて固定。

Qマッチセクションの長さに余裕が少なくてエレベータレールに干渉しない様にする。

大凡の地上高は、218Cが14m、10HK-144-2が15m、TV-1520が16.5mとなった。

SWRの測定
シングルではすばらしい測定結果だったのだが

仕様ではシングルの動作利得は12dB以上、2列スタックでは 14dB以上(理論上は15dB)となっていて実際の受信でもHigh Gainのアンテナであることはわかる。指向性も相当の鋭さがあり前後比はシングルとあまり変わらないが、 サイドの切れは4列とか2列2段とかの性能には及ばずもなかなかのもので、S5程度のシグナルではメリットがなくなるほどはっきりしている。
SWRについては広帯域でまあまあの数値を示して仕様でも1.3以下とあるが本当にこれでいいのかとも感じる。
同調点が複数あって最良点は140MHzあたりと予想外に低く 取説にある特性とは整合せず気に入らないのだが、本体の構成、組み立てなどに手を加えたり変更などはないし高さは十分と思えるので、あとは 上下の他アンテナとの何らかの干渉があるのか(それほどのものがあるとは思えないが)など今の所理由はわからない。
    設置前にシングルで特性を測定してみたのだが、地上高1.2mの水平状態で 給電同軸ケーブル3.5mであったが大して好条件ではないにも関わらず設計中心値145MHzではSWR1.0、インピーダンス50Ωで抵抗分のみの理想的な良い結果だった。 これより地上高を低くすると悪化する。
  帯域2MHzと4MHzでスキャンの周波数特性。全域でSWR1.3max、最良で1.1なので この帯域内ではカタログ値と合致する。シングルでの特性の比較では少し悪くなっている。地上高15m、給電同軸ケーブル延長が35m、ジョイント2ヶ所の条件ではこんなものか。
取説の使用周波数144〜146MHzの中心145MHzではSWR1.1、 インピーダンスは抵抗分のみの42Ωと低い。使用周波数帯域内では146MHzあたりが最良点の様だ。インピーダンス50ΩではSWR1.2になった。
  SWRの最良点を探してみたらなんと140MHzがSWR1.0となって意外だった。 他にも146MHzがSWR1.1、インピーダンスの比較ではこちらの方が中心より良いということになるか。
アンンテナの構成や組立て、Qマッチセクションなどに変更、 手直しなどなく理由は私にはわからない。