 | 傾斜ワイヤアンテナ用不平衡バラン製作 アンテナのインピーダンスがわからないので根拠もなく見当で最初に50/450Ωを作りテストしてリード断線のアクシデントもあったが良い結果だった。 続けて50/300Ωを作って同じくテストしたが、これは7MHz以下でアンテナチューナーでのマッチングが取れなかった。 と言うことで最初の50/450Ωでやることに決めたがコイル巻線をやり直すことにして、線材を耐熱被覆の0.2㎟のものに変更して作り直して組込んで新設の傾斜ワイヤアンテナに取付けた。 IC-7410の内蔵アンテナチューナーで1.8〜28、50MHzまで強制的にSWR1でマッチングする。フェライトのトロイダルコアは基板などに実装するノイズフィルタ用の小型のもので特性がわからないのだが問題なく使えるようだ。サイズ的にはこのコイル巻線でぎりぎり一杯か不足気味なのでも少し大きい方が良い。 |
 M型同軸コネクタとネジ端子の穴を開ける。コネクタ回り止めのキー溝は必ずつけておいた方が良い。 |  塩ビ製の水道配管部品でホームセンターで現物を見ながら選んだもの。ネジ式の蓋にはOリングがあって防水性は抜群だ。 |
 最初に製作の線材はフラットケーブルを裂いたものでトロイダルコアは外形17.5Φ内径9.5Φ厚さ6.8mmの小形。 |  50/450Ω不平衡バラン。3本撚り12ターンで巻数比1:3にする。これでインピーダンス比は1:9になる。 |
 ユニットの全使用パーツ。ネジ、ワッシャ、ナット類はステンレス。コネクタのワッシャはラグ型ではないので、ラグ端子としてメッキ銅線をハンダ付け、整形しておく。 |  蓋をしてからリード線断線の問題が発生したが、コイルと接触して引きちぎられたと思うので取付け位置や向きを考えて注意した方が良い。 |
 50:300Ω不平衡バラン。5本撚り7ターンで巻数比2:5にする。これでインピーダンス比は1:6.25(約6)で300Ωとする。 |  前のバラン取付けの不具合を教訓に蓋と干渉しないように配置して取付けた。 |
 最終型の50:450Ω不平衡バラン。最初のものと同じ仕様でコイル線材を耐熱被覆電線0.2㎟(住友電工イラックス電線)にして作り直した。この線種ではトロイダルコアのサイズが小さくてぎりぎり一杯になった。 |  ネジ式の蓋をしっかり締めて完成。蓋は吊り下げ用の穴を開けてある。ケース合体部はシリコンシーラントで浸水防止の目止めをしておく。 設置時は同軸ケーブルMコネクタはエフコ(自己融着性テープ)とビニールテープで仕上げ巻きする。 |