Update 9.Jun.2020
829Bへの想い
想い続けて五十有余年

送信用真空管829B(日本名2B29)♪
200MHz辺りまでのVHFで使える高出力送信管。
ローカルのOMが「鬼っころ」なんて言ってたのを思い出す。 832A(日本名2B32)はその弟分になるか。
今になってどうしても欲しくてヤフオクに出品されているのを見て最終の23入札目でもぎ取ってきた。
未使用の新品らしくてJANとあるから米軍調達仕様の高信頼管ということになるのかな。
間違いなく本物RCA CRC-829Bだから嬉しい。                    2020.5月24日

50年ほど前訳あって引越しすることになりその時に知り合いに無線機や関連の部品などを預けたのだが、その中にこの真空管と弟分の832Aがあったのだ。
その後その御仁とは音信不通になってしまったがこの真空管を忘れたことはなくアマチュア無線を再開した契機で悔しい思いと憧れの気持ちが募っていた。
当時DELICAと言うメーカーにこの真空管を使った送信機の完成品とキットがあって、それを参考にして自作を目論んで部品を集めていたのだが出来なくなってしまった。

その時のシャーシはなんの偶然か忘れたがまだ保管して手元にあるので久しぶりに取り出して さっそく送信管829Bを載っけてみたが.....なんか、ジーンと来るものが拒めない。
このシャーシ、アイデアルNO.13はいかにもDELICA・VHFに なぞらえられたと思えるほどで、長細いから「うなぎの寝床」なんて言っていた。
一緒に預けてあった他の必要部品もないし現代の実用には遠い感じもするので作ることはないだろうけど、その気持ちだけは廃れることなくあるので 形だけでもでっち上げて見たいとも思うが、憧れの真空管を手に入れて思いも遂げられたのでこれでもう十分。眺めて果てしない妄想を巡らすのもいいかも。

CQ誌1964年2月号(株)三田無線研究所巻末広告より

機種名がわからないけどDELICAのVHF送信機なら このことだと言っていたような記憶があるからそれが機種名だったのかも知れない。
昔のことで詳しい仕様や回路もわからないし 以後勉強もしていないので詳しいことは書けないけど、レッヘル線の原理で構成された同調というか共振回路の送信機。 電気的なこともさることながら機構的な形に惹かれてやってみたくなったってこと。