Update 3.Apr.2020
12AX7Aマイクアンプ改造
真空管式のみの1チャンネルにする

以前に作った6SN7真空管アンプはエレクトレットコンデンサーマイクロフォン用に 改造して現用中なのだが、別にダイナミックマイクロフォン用に、これも以前作ったが使わなくなっていたマイクアンプを改造・作り直しして1台用意した。
トランジスタ式と真空管式アンプの2ユニットによる2ch構成になっていたが必要ないのと、トランジスタ式アンプはゲインが60dB以上あって 使いづらく色々な弊害も出やすい可能性もあるので真空管アンプだけのシンプルなモノチャンネルにした。
出力確認のVUメーターはそのまま使う ことにして、レベルコントロールの2連VRの1回路分が空いたのでVUメーターアンプの入力レベルコントロールに使って指針の指示を可変にした。
真空管はMT9Pの12AX7Aで、ECC83、5751を含めて10本を抜き差しして耳チェックでノイズやハム音などの最も小さいものを選んだ。3本異常に大きい ものがあったりで選別の甲斐はあった。直流点火は必要なさそうなので今のところは考慮せず。              (2020.4.3)


今のところ出番はないかも知れないがダイナミックマイクロフォン用として使う。スタンバイスイッチもある。


マイク入力はキャノンコネクタXLRとフォンジャックの2入力でフォンジャックが優先する。
2連のレベルコントロールVRは内軸側をVUメーターアンプの入力レベルコントロールに使用して
CCW回し切りのminでマイクアンプ出力0.0775V(-20dBm)の時に0VUを指す様にセットするが、
インピーダンスに関係ない電圧基準によるもので絶対値ではないのでただのレベルメーターとして出力の確認をすること。


電源部以外のアンプ関係の配線はすべて撤去してトランジスター式のアンプ基板、マイクジャック、VRなどを取り外し、
真空管アンプのサブシャーシも取り外して予備配線と回路定数の変更をしてから改めて位置を変えて再配置、配線をした。
電源の整流回路はリップル改善のため平滑のブロック型電解コンデンサを追加したが、ここにしか取り付けスペースがないので
やむなくこの配置となった。アースポイントの配線処理を間違わなければ問題はないが信条的、心情的には嫌な配置だ。


ケース・シャーシ加工、配線

アンプ基板、サブシャーシ、サブパネルAss'yを取り出す。

サブパネルはキャノンコネクタXLR用に作り直し。

フロントパネルもキャノンコネクタXLR用に改造加工。

旧サブパネルと新サブパネル。フォンジャックは取り付けでコモンスリーブがアースされないタイプ。

こだわり
目線の高さに設置すると底部の色々な突出物が見えることがあって気になると言うか嫌なので
ちょっと余分な作業で面倒だが本機ではケース底面のネジなどの突起物がないようにした。
そのためケース内のパーツ、ユニットなどの取り付けを底面外側からの皿ネジで行なっている。
ケースの板厚が2ミリはM3皿ネジの皿モミの加工に使える厚さなことも条件としてある。

サブパネルAss'y背面。

サブパネルAss'y取り付け。

取り付け背面より。

真空管アンプユニットサブシャーシ背面。

取り付け前に予備配線。電源系と信号系のアースは分離。

真空管は12AX7A(東芝)、ヒーターはAC6.3V。
メーター照明のLEDが眩しいので遮光の紙を貼り付け。


2PメタコンはスタンバイスイッチのSEND信号出力

シャックのラックに配置とダイナミックマイク AUDIX OM3


●改造後の回路図はこちら